ウナギ完全養殖3年後実用 稚魚量産化へ産学官スクラム

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【MSN産経ニュース】 2014/7/18 13:25

近畿大学と豊田通商がクロマグロの稚魚量産化を始めるのに続き、ニホンウナギの稚魚量産化に向けた産学官の取り組みが今秋にも本格化する。2010年に世界で初めてニホンウナギの完全養殖に成功した独立行政法人水産総合研究センター(横浜市西区)などが、水産庁の委託を受け稚魚(シラスウナギ)の大量生産システムの開発に乗り出す。静岡で民間企業数社と実証実験を開始。3年後に養殖業者などへの技術移転を目指す。(フジサンケイビジネスアイ)

■規制条約の対象危惧
ニホンウナギの完全養殖は、人工的に産卵、孵化(ふか)させた稚魚を成魚に育て、再び産卵、孵化させるもの。
天然稚魚を飼育池で成魚まで育てる方法しかないこれまでのウナギの養殖とは異なり、安定的にウナギが生産できる画期的な技術だ。量産化に成功すれば、天然稚魚の漁獲量減少を背景に高騰しているウナギの販売価格引き下げにもつながる。

日本鰻輸入組合(東京都千代田区)によると、国内で流通する約半数がニホンウナギと推定される。うち99%が養殖ウナギで、同組合の森山喬司理事長は「ワシントン条約で規制の対象になれば自由な取引ができなくなり、影響は大きい」と話す。

日本は世界最大のウナギ消費国として漁獲規制などの本格的な保護対策を迫られている。水産庁は「養殖技術の向上を待つのではなく、技術の向上と量産化を同時に進める必要がある」(研究指導課)と判断し、ニホンウナギの完全養殖の実用化を急ぐことにした。

人工稚魚の量産化には、水産総合研究センターのほかにヤンマー、IHI、不二製油などの民間企業や愛媛大学が参加する。2014年度の事業額は2億5000万円。システム開発は、同センター増養殖研究所の南伊豆庁舎(静岡県南伊豆町)で行う。

(以下、見出しのみ抜粋)
鍵握る飼育技術開発
自動給餌機開発で作業省力化

追い詰められると技術でなんとかするのが日本
考えるやる夫
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