<ライトノベル展望>人気作「ソードアート・オンライン」効果でファンタジー復権

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 国内の文庫本市場で約2割の市場を占め、出版不況の中でも唯一の“成長分野”とされる、若者向けのイラスト付き小説「ライトノベル」で、売れ筋が学園ものからファンタジー系の作品に変わりつつある。理由は、2012年の夏から冬にかけてアニメが放送された「ソードアート・オンライン」のブレークだ。変化のきっかけを探った。

ライトノベルのコーナーが充実している東京・秋葉原にある書店「書泉ブックタワー」で、シリーズ作品別の売り上げランキングによると、13年の年間ランキング(12年12月1日〜13年11月30日)で最も売れたシリーズは、川原礫(れき)さんの「ソードアート・オンライン」だった。この作品は、アニメが放送された12年の年間ランキングでも1位で、13年のランキング集計の期間中に、アニメの放送がなかったものの売れ続けた。今年もさらに数字を積み上げそうだ。

 ライトノベルに精通する担当の田村恵子さんは「12年に放送された『ソードアート・オンライン』の人気を受けて、さまざまなファンタジーものが売れるようになりました。ファンタジーは90年代に人気だったので原点回帰といえるでしょう。逆にラブコメ要素が強いものは苦戦傾向です」と話す。内容については「多くの異性が1人の平凡な主人公に好意を寄せるハーレム系より、(極端に)能力の高い『チート系』の主人公の作品が増えていると思います。読者の好みに変化が出ているのかも」と話している。

 またトップ10位のうち、半数以上がファンタジーもの。純粋なファンタジーだけでなく、魔法などの要素を取り込んだ変形型もあるのが特徴。田村さんは「ライトノベルは男性中心だが、『ソードアート・オンライン』は女性ファンにも受け入れられ、ファン層が拡大したのが大きい」と指摘。同店年間ランキング2位の「はたらく魔王さま!」も、女性ファンの支持で躍進したという。

 またウェブ小説からのデビューが目立つのも特徴だ。川原さんの「ソードアート・オンライン」、3位の佐島勤さんの「魔法科高校の劣等生」、6位の赤雪 トナさんの「竜殺しの過ごす日々」は、いずれもウェブから生まれた。ウェブでの人気作を出版する流れは現在、標準的になっており、この流れは今年も続くと見られる。

 課題は、ライトノベルの刊行点数が多すぎることで、田村さんは「数もそうだが、ファンタジー一辺倒の気配があり、全体の伸びが止まりつつあるのが気になる。『ソードアート』に続く新たなヒット作が必要」と話している。


ファンタジーものの復活というか ぶひれればいいんじゃね?
やる夫つっこみ
ストーリーがおもしろいんだよ
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