日韓両国は緊密で強力な関係を築いてきた・・・韓国メディア「世界史上に前例なし」



韓国メディア・朝鮮日報の中国語電子版は25日、国交正常化50周年を迎えた日本と韓国が、この50年で「世界の歴史上で前例がないほど密接かつ強力な関係を築いてきた」とするソウル市立大学の鄭在貞(チョンジェジョン)教授による評論記事を掲載した。

  記事は、22日にソウルと東京で行われた日韓基本条約締結50周年記念式典では「3年間停滞した日韓関係が間もなく雪解けする印象を覚えた」とする一方、 「両国間の溝を埋めるには相当長い時間が必要。なぜなら両国の指導者と国民が歴史的な観点から出発していないから」と論じた。

 また、両 国が1910年の日韓併合条約が有効か無効か、合法か非合法かをめぐって双方の認識の溝は縮まることはなく、植民地支配に対する謝罪と賠償についても「あ いまいに扱われてきた」と解説。国交正常化後も依然として歴史認識や歴史問題を処理するうえで対立を繰り返してきたとした。

 そのうえで 「しかし、広い視野から見れば、韓国と日本は国交正常化後の50年間で、世界史上前例のないほど相当親密かつ強力な関係を構築したのだ」と論じた。ほとん どゼロだった両国間の貿易が現在では毎年1000億米ドル(約12兆3300億円)規模に達し、人の往来も延べ500万人を超え、歴史問題についても妥協 を続けることでかなりの進展を得たと説明した。

 さらに、「両国の地域にも極めて重大な変化が起きた」とし、国の規模やパワーではなおも 大きな差があるものの「国民生活や意識レベルではほぼ同じ状態となった」とも論じた。また、国際的にも日韓両国が東アジアの自由と繁栄、平和を守る中心軸 として成長しており、「この変化は、国交正常化したばかりの時には想像もできなかったことだ」と評した。

 記事は、今後50年の日韓関係について「多くの紆余曲折はあるものの、互いにより大きな影響を与え合い、同質な国家として発展するだろう」と展望。「東アジアのみならず、世界の平和と繁栄をリードする、世界でまれにみる『双生国家』になる」とまで論じた。

  そして、「両国首脳と国民は、日韓関係を短絡的かつ一面的に理解してはいけない。両国は2500年の交流において、不幸なことも経験したが、互いに大きな 影響を与え合うことで文明の発展を後押ししてきたのだ」とし、古代において日本が韓国から大陸文明を伝授されたこと、韓国は近代化のなかで日本が消化した 西洋文明を積極的に吸収したと解説。今後両国がこのような歴史的経験をベースに、対等な関係から切磋琢磨することで、世界の文明に貢献するまったく新しい 日韓関係を作り上げることができるとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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